証券会社・BCGを経てスタートアップを立ち上げた飯田陽狩さん。大学時代の気づきから家庭の食卓を変えるサービス誕生までを追いかけると、働く親の「時間」と「食」のモヤモヤを解くヒントが見えてきます。さあ、キッチンの未来へひとっ飛び。
- 飯田陽狩の大学時代とキャリアのターニングポイント
- シェアダイン誕生の裏側とビジネスモデル
- 子育て世代がハマる出張料理サービスの魅力
- 料理人・栄養士の新しい働き方が広がる理由
- スタートアップ経営者としての今後の展望
飯田陽狩の原点 大学で芽生えた「食」への情熱
大学時代 飯田さんは東京大学経済学部で金融と社会課題の接点を研究していました。
学生団体で地方のフードロス問題に関わった経験が「食を軸に人を幸せにしたい」という原点となります。
金融志望から食卓改革へ方向転換
金融でスキルを磨き 将来は社会的インパクトの大きい事業を起こす――。
そんな青写真が大学在学中に描かれました。
学生時代のプロジェクトで学んだ「家庭料理の価値」
地域の母親たちと郷土料理を振る舞うイベントを企画し 家庭の味が子どもの心身を育むと実感。
のちにシェアダイン構想の種になります。

「大学で金融を学びつつ 食のイベントに没頭するギャップが面白い。青春の寄り道がそのまま事業の幹になるんですね!」
コンサルで磨いた経営センスとシェアダイン誕生
ゴールドマン・サックスと外資投資顧問で市場を読み BCGでデジタル戦略を担当。
数字と戦略の筋トレを経て 2017年 育休中に「出張料理サービス」で起業します。
証券会社で学んだ「稼ぐ力」
投資家目線で企業を分析し ビジネスモデルの収益構造を叩き込みます。
リストラも経験し レジリエンスを獲得。
BCGで鍛えた問題解決フレーム
多国籍チームで戦略立案。
ここで「共働き家庭の食卓」という社会課題を事業アイデアへ落とし込む術を習得。
共同創業者との出会いとASAC採択
同僚ママ・井出有希さんとの育児ランチが転機。
ASACに採択され わずか3週間で会社設立へ。

「リストラと育児のダブルパンチでも前に進むタフさ。ここで得た“スピードは価値”の哲学がスタートアップっぽさ全開!」
シェアダインが変える家庭料理と飲食業界の未来
シェアダインは登録料理人1万人と家庭をマッチング。
3時間で12食を作り置きし リピート率は8割超。
子育て世代の「時間」と「栄養」の両取り
買い出し込みでお任せできるため 忙しい夕方を自由時間へ転換。
味付けを学べる副次効果も。
料理人・栄養士の新しいキャリア
店舗に縛られず 個人ブランドで稼げる歩合制。
コロナ禍で需要が急伸し 月商100万円超の料理人も。
「家庭台所データ」活用でメーカーと共創
油や調味料のリアル消費データを提供し 売り場改革をサポート。
食品メーカーとのB2B収益も拡大中。

「作り置きが苦手な私でもお願いできるし 料理人さんのキャリアまで応援できる。ユーザーとプロを結ぶ優しさ設計がツボ!」
まとめ 飯田陽狩の経歴から学ぶ挑戦のヒント
飯田陽狩さんの歩みは大学時代の原体験→金融での鍛錬→コンサルでの視座拡大→育児という個人課題→社会課題の解決ビジネスへと続くシームレスな曲線です。
キャリアの紆余曲折を恐れず 自分の生活の痛みを起点にサービスを磨く姿勢が 共働き家庭と料理人双方の未来を切り拓いています。

「好きと得意と困りごとの交差点でビジネスを生むスタイルに胸熱。私も日常の“困った”をチャンスに変えてみたくなりました!」